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2012.01.06 Friday | - | 

とある飛空士への夜想曲(上)

「美姫を守り単機敵中翔破一万二千キロ」その偉業を成し遂げたレヴァーム皇国軍の飛空士「海猫」の前に立ちはだかった最大のライバルにして、天ツ上海軍の撃墜王・千々石武夫。独断専行により一騎打ちを仕掛け、海猫に敗れた千々石は、再戦を胸に秘めていくつもの空戦場を渡る。「出てこい、海猫」激情の赴くままに撃墜を重ねる千々石のその背には、天ツ上の国民的歌手・水守美空の歌があった…。空前の大ヒットとなった『とある飛空士の追憶』の舞台、中央海戦争の顛末を描く、新たなる恋と空戦の物語。
上下巻まとめて読もう。そう思って上巻が発売された時に買わずにいました。いざ下巻が発売されても余韻を楽しもうと上巻のみを買ってまだ下巻を購入していません。ええ、現在手元に下巻はないのです。なのに読んでしまった。序章だけで読むのを止めて下巻を購入して一気に読もうと思ったのに手が止まらなかった。 だって海猫が序章から出てくるんだものー! というわけで一気に読みました。シャルルと同じように下層からの成り上がり千々石。嫌いじゃない。嫌いじゃないですこういうキャラ。実際追憶のあとどうなったんだろう?という疑問はありました。恋歌で「彼」が出てきたこともあって、とりあえず空にはいることがわかってほっとしたのは事実ですが、追憶も恋歌も戦いの物語であると同時に恋物語であって、国としての行く末が書かれていたわけではないのでね。すごくすごく下巻が読みたい。けど読みたくない。なぜなら先ほど書いたように恋歌に彼が出てくるということは、この夜想曲以降も彼は生きてるわけです。ずっと引き分けの戦いを続けていければいい。けれどきっとそうはならないでしょう?恋歌のことがあるので、実は今回もああ、こいつらいつ死ぬんだ…とハラハラしながら読みすすめました。225ページの
――おれは、お前の下が戦いやすい。
本人に直接言ってやれよ!と思ったりもしたけど、多分これ口にしたら死亡フラグでしょう?下巻は色々覚悟して読みます。タオルの準備してな!
2011.09.27 Tuesday | 小説(あ行の著者) | 

シアター!2

「2年間で、劇団の収益から300万を返せ。できない場合は劇団を潰せ」―鉄血宰相・春川司が出した厳しい条件に向け、新メンバーで走り出した『シアターフラッグ』。社会的には駄目な人間の集まりだが、協力することで辛うじて乗り切る日々が続いていた。しかし、借金返済のため団結しかけていたメンバーにまさかの亀裂が!それぞれの悩みを発端として数々の問題が勃発。旧メンバーとの確執も加わり、新たな危機に直面する。そんな中、主宰・春川巧にも問題が…。どうなる『シアターフラッグ』!?書き下ろし。
有川作品なんだからそりゃラブは入りますよ、と言われればそれまでなんだけれど、1巻で焦点だった借金返済が2巻でラブにとって変わると途端にこうもつまらなくなるんだな、というよい見本。この先劇団内でドロドロの愛憎劇まがいな別れまで描いてくれたら面白いだろうけれど、まあないだろうな。
2011.03.24 Thursday | 小説(あ行の著者) | 

六月の輝き

評価:
乾 ルカ
集英社
¥ 1,470
(2011-01-26)

戻りたい──いちばん美しい季節の光の中へ 同じ誕生日、隣同士の家に生まれた美奈子と美耶。互いに「特別」な存在だった。11歳の夏、美耶の「ある能力」がふたりの関係に深い影を落とすまでは・・・。純粋な想いが奇跡をよぶ、「絆」の物語。
「ある能力」=怪我を治せる力かと思いきや実は時間を逆行させる力でした。それによってすれ違っていく二人の姿が実に悲しい。 ある日美奈子が指を切ってしまった。美耶がそれに触れ、傷が治ってしまったところから全てが始まってしまう。美耶の父親はそれを奇跡の力だと言い、お金儲けに走り出す。そんな中美奈子の父親が倒れ、美奈子の母親と美奈子は美耶の家に行き父親を助けてくれと懇願するが、美耶の父親は多額のお金を請求。結局間に合わず美奈子の父親は亡くなってしまう。「美耶はお父さんを助けられたはずなのに助けてくれなかった」美奈子は美耶の力がどんなものか分かっていた。なぜなら最初に治してくれた傷も何もしていないにも関わらず、しばらくしたらまた同じように切れてしまったから。それでも父親を助けてほしかったと願った。中学、高校にあがっても美奈子と美耶の関係は続く。友情とは言いたくとも言えない、使う者と使われる者に近い関係。そうして力を使い続ける美耶はどんどんと体力をなくしていく。
2011.03.13 Sunday | 小説(あ行の著者) | 

カルテット!

評価:
鬼塚 忠
河出書房新社
¥ 1,365
(2010-01-21)

「そこにぼくの音楽があるんです!」家族、初恋、音楽……。心温まる、涙と感動の青春&家族小説! デビュー作『Little DJ――小さな恋の物語』がベストセラーとなった著者の待望の第2弾。
そんなにうまいこといくもんか!とケチをつけながらも読後に何らかの楽器をやりたいなーと思っちゃう作品。ただ肝心の音楽の演奏シーンがいまいちだったなー。父親にはもっとどっしり構えて欲しいし、母親の期待は重いし、姉ちゃんはわがままだし…とあると、14歳の開は大人だったなー。
2011.02.20 Sunday | 小説(あ行の著者) | 

NO.6♯8

瓦解するNO.6、いよいよクライマックスへ。矯正施設の最上階でついに紫苑は沙布との再会をはたした。だが非情にも、それは永遠の別れを突きつけられるものだった。マザーの破壊を願う沙布…。そして、ネズミの仕掛けた爆弾は建物を炎に包んでいく―。爆発、炎上をはじめた矯正施設から脱出するために、紫苑とネズミは最期の闘いに挑む。
もう誰が主人公なのかわからなくなってきた。
2011.02.17 Thursday | 小説(あ行の著者) |